「マティアス・ピニェイロ監督とアルゼンチン映画の現在」
日時: 2017年6月1日(木)、2日(金)、6月3日(土)
場所: アップリンク渋谷、アテネ・フランセ文化センター
主催: アテネ・フランセ文化センター、アップリンク渋谷、Happy Tent
後援: 在日アルゼンチン共和国大使館
デビュー作以来、次々と新作を発表し続けているアルゼンチンを代表する新鋭監督、マティアス・ピニェイロは、既に長編 6作品目にあたる『エルミア&エレナ』を2016年のロカルノ国際映画祭で発表。 古典作品にインスピレーションを得ながら入り組んだ物語を美しい映像で紡ぐ、監督独自のスタイルに磨きがかかった最新作のジャパン・プレミアを含む5作品と、現代アルゼンチンの注目作の上映、そしてピニェイロ監督によるトークも行います。
プログラム
|
6月1日(木)
アップリンク渋谷 両作品とも上映後にQ&Aあり
|
-
19時 「ビオラ」
-
20時50分 「フランスの王女」
|
6月2日(金)
アテネ・フランセ文化センター
|
-
18時半 レクチャ- マティアス・ピニェイロが語る 「現代アルゼンチン映画」
参考上映「ドッグ・レディ」(監督ラウラ・チタネラ)
|
6月3日(土)
アテネ・フランセ文化センター
|
-
13時10分「エルミア&エレナ」監督登壇
-
15時30分「ロサリンダ」監督登壇
-
17時「みんな嘘つき」+ト-ク
|
料金 一般1500円 |
場所
上映作品
『ビオラ』 Viola 2012年(63分)[日本語・英語字幕付き]
ピニェイロ作品の常連マリア・ビジャールが、主人公ビオラを演じる。ボーイフレンドとはじめたビジネスのためにブエノスアイレスの街を自転車で走り回るビオラと、シェイクスピア作「十二夜」の演劇にとりくむ女性たち。彼女たちとの出会いが、ビオラの生活にある変化をもたらす。その独自の映像スタイルが際立つピニェイロの長編第4作。
|
『みんな嘘つき』 Todos mienten 2009年(75分)[日本語・英語字幕付き]
辺鄙な田舎の一軒家に、著名なアルゼンチンの歴史家の末裔と思われる若いアーティストのグループが集う。彼らは共に語らい、酒を飲み、愛し合い、音楽を楽しみ、芸術作品を偽造し、互いを監視し、陰謀を張りめぐらせる。複雑に交錯する予測不可能な物語を、巧みな映像表現で紡ぎだした長編第2作。『盗まれた男』に続き、サルミエントの著作から想を得ている。
|
『ロサリンダ』 Rosalinda 2010年(43分)[日本語・英語字幕付き]
シェイクスピアの翻案シリーズ第1弾。「お気に召すまま」のリハーサルのために、俳優たちがティグレの島を訪れる。眩しい陽光と豊かな自然に恵まれた環境の中、役柄と自身との境を次第に曖昧にしていく若き俳優たち。チョンジュ・デジタル・プロジェクトからの委託で制作。フェルナンド・ロケットの流麗な撮影が美しい。
|
『フランスの王女』 The Princess of France
2014年(67分) [日本語・英語字幕付き]
メキシコからブエノスアイレスに戻ってきたビクトルは、昔の劇団仲間に「恋の骨折り損」のラジオ演劇の話を持ちかける。ビクトルのことを知り過ぎている5人の女たちとの稽古は、次第に “失われた恋に骨を折る”ものへとなっていく。流麗な室内楽のようなシェイクスピアシリーズ第3弾。2014年ロカルノ国際映画祭コンペティションに選出された。
|
『エルミア&エレナ』 Hermia& Helena 2016年(87分)[日本語・英語字幕付き]
アルゼンチンの若い演出家がレジデンスのためにニューヨークに行く。そこで待ち受けていたのは、予想もしていなかった過去との遭遇だった。友情と愛、過去と現在、冬と夏、ブエノスアイレスとニューヨーク…。「夏の夜の夢」を題材にしたシェイクスピアシリーズ第4弾。ピニェイロ作品で常連のマリア・ビジャールが主演を務めている。
|
マティアス・ピニェイロMatíasPiñeiro
1982年、ブエノスアイレス生まれ。国立映画大学で映画を学び、後に同校で教鞭もとる。長編デビュー作の『盗まれた男』(2007)でチョンジュ国際映画祭グランプリを受賞し、その後の『みんな嘘つき』(2009)『ロサリンダ』(2010)『ビオラ』(2012)はベルリン、ロカルノ等の国際映画祭でも上映。シェイクスピアの翻案シリーズ「The Shakespeariada」に取り組み、『フランスの王女』『エルミア&エレナ』はロカルノ国際映画祭のコンペティション部門に選出された。
|
|
|